無重力体験メモ
ハッカソンで受賞し、これに乗って無重力を体験することができたので実際それはどんな感じなのかというメモ
無重力な感覚
- 耳石(加速度方向)、皮膚の横ずれ、筋肉の力み(抗重力筋)、接地面からの圧力、髪の毛の根本の皮膚、内臓の感覚(正確な名前?)
- これらからの情報がなくなる
- 水中との違い
- 耳石や内臓すら重力を感知しなくなる 上下の感覚が全くない
- 逆に言えば浮かんでいる時はこれら2点以外はかなり水中に近い
- 水中だと動きに対して感じる抵抗力が大きいが、無重力なら全くない、スムーズな動き
- 感じるのは衣服や空気との擦れのみ
- 関節がどれくらい曲がってるか、手足の位置感覚は割と普通に機能する(当然ではある)
- 角加速度(三半規管)もあんまり違和感なし
- 視界から得られた動きと合わせた認知にエラーがないからかも
- いわゆるVR酔いらしき視覚と感覚の間に違和感はなかった
高重力な感覚
- 無重力の前は2G、あとは1.5Gの高重力時間がある
- プールに長い時間漬かったあと水から揚がったときの体の重さに非常に似ている
- 水から上がったときの重さは1.2G〜1.5Gくらい
- 体全体が万遍なく重い
- 頬や腹の皮膚が下に引っ張られる
- 上半身が重いので正座すると身体の少しの傾きで大きくずれてしまう
- 正座時の膝はそんなに痛くなく、上半身の重さ由来の姿勢のブレのほうが強く感じた
- 腹筋もキツい
- 手にカメラ持って上に投げようとしてもそもそも加速ができない
- まったく飛ばない
- カメラ重さ倍はイメージできても腕の重さ倍に身体が馴れなかった
- 思ったより呼吸はできる感じ
感想
- 個人的には全く違和感なく順応できた
- 多分「落ちた」って認識をしてしまうと脳がパニクってしまうので、「浮いた」とハナから思い込むくらいのスタンスでいたのが良かった
- 初無重力で宙返り、8回目にはカメラ目線でピース決める余裕
応用
- 重力を再現するとしても、浮遊感をどう演出するかは難しい
- まずは足がフッと持ち上がること これがあると身体が不安定になる瞬間を結構再現できる
- コンテンツとしては2G再現も同じくらい面白い
- 無重力は予想できても高重力はなかなか難しいと搭乗員の人も言っていた